映画ライフ楽しんでますか? 今回は、ペンネーム@ジョナさんからの投稿レビューです。
映画ベスト3に入るほど「 CUBE(1998年)」が好きです。
だからこそ、日本版リメイクとなる、今作には期待と不安がありました。
この記事では、元祖とリメイクを対比しながら、両作の魅力を探ってみます。
画像の引用元:公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
CUBE 一度入ったら、最後

公開日
2021年10月22日
上映時間
108分
キャスト
- 清水康彦(監督)
- 菅田将暉
- 杏
- 岡田将生
予告編
公式サイト
作品評価
[rate title=”5つ星”]
[value 5]映像[/value]
[value 2]脚本[/value]
[value 4]キャスト[/value]
[value 3]音楽(BGM)[/value]
[value 2]リピート度[/value]
[value 3]グロ度[/value]
[value 3 end]総合評価[/value]
[/rate]
感想レビュー

「 CUBE 」の魅力を、立方体の面の数にならって、6つにまとめます。
- シチュエーション
- シンプルさ
- 人間ドラマ
- 数学的要素
- 無名かつ低予算
- 明かされない謎
では、元祖とリメイクを各項目ごとに検証します。
シチュエーション
立方体の部屋に閉じ込められ、数々のトラップを回避しながら脱出を図るという斬新な設定。
同ジャンルであるヒット作「 SAW 」「 メイズ・ランナー 」にも先駆けていますね。
最初に登場したときのインパクトが強かった分、リメイクでは驚きが半減してしまうのは、仕方がないと思います。
シンプルさ
設定、デザイン、役者の少なさ、脚本、音楽がシンプルであるほど、魅力が増してくるように思います。
見せすぎないことで、謎(余白)を残すこともポイントのひとつです。
元祖は満点。
リメイクは、少し残念。
デザインは素晴らしかったのですが、役者の大声をはりあげながらの過剰な演技が、逆効果となっていて、音楽も緊張感を高めてはくれますが、無音の方が効果的だと感じました。
人間ドラマ
様々な個性を備えた人たちが、ぶつかり交わり変化していくのが見どころの1つですね。
リメイクの方が、人物のひとりを丁寧に掘り下げていましたが、やや説明過多に感じてしまいました。
数学的要素
素数、デカルト座標、フラクタクル模様がヒントとなり、真実へと近づく過程が楽しさを加味しています。
元祖では、超人的な計算能力を備えた人物がキーマンとなっていました。
リメイクでは、数学の知識が少しあれば謎に挑めるように設定されていて、観賞者も参加できるかも思えてくるので、没入感が深まりましたよ。
無名かつ低予算、明かされない謎
元祖は、ゼロから作り出し、成功した例といえるでしょう。
リメイクは、オリジナルにはないサプライズがエンディングに隠されていて、その点が良かったです。
「 CUBE 」は、謎が明かされないから、想像で物語を補完することができ、何十年も評価の衰えない名作となったのだと思います。
まとめ
今作は、CUBEという立方体のぬり絵に、うまく色付けをしたと思います。
続編の「 CUBE2 」「 CUBE ZERO 」は、魅力に欠けていました。
元祖とリメイクの面白さを感じるために鑑賞してみるという、マニアックな楽しみ方はあるかもしれません。