こんにちは、Johnです。
映画ライフ楽しんでますか?
今回は、ペンネーム「 @川瀬ゆう 」さんからの投稿記事です。
ではサクッといきましょう。
こんな忠臣蔵みたことない!
時代劇の定番テーマ・忠臣蔵。
お金という切り口から描いた意欲作。
主君の仇を討つという感動ストーリーの裏には、こんな世知辛いお金の話が潜んでいたなんて…。
大笑いしつつもグッとくる、時代劇コメディの良作!
そんな「 決算!忠臣蔵 」のどこが新しいのかを語ります!
画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
決算!忠臣蔵

公開日
2019年11月22日
上映時間
125分
キャスト
- 中村義洋(監督)
- 堤真一
- 岡村隆史
- 濱田岳
- 横山裕
予告編
公式サイト
ネタバレレビュー

好きだった点
まず、定番の題材である忠臣蔵を、「 お金 」という斬新な切り口で描いた点が素晴らしい!
主君の討ち入りというドラマチックな行動も、実際には大きなお金が動くし、お金がないと何もできないのだなと。
当たり前のことに気付かされました。
軍師のキレ味たっぷりの名案も、お金がないと実現不可。
他の時代劇を観る時も、つい「 今100万円かかった! 」とハラハラしてしまいそうです。
もう1つ良かったのが、分かりやすさへの配慮。
忠臣蔵を知らない人に分かりやすいよう、テンポよく説明を入れていました。
メインテーマであるお金も最初に現代と当時の貨幣のレートを説明して、現代の貨幣単位=円で話を進める親切仕様!
お金の出入りも、視覚的にわかるよう図を出してくれます。
時代劇の弱点である、「 知識がないから観てもよく分からない 」を上手くクリア。
そしてこれらの説明が全く作品の邪魔にならずに、むしろコメディ感を盛り上げているというバランスの良さがすごい。
嫌いだった点
忠臣蔵のお金の動きという題材上、登場人物も説明項目も多いので個々のエピソードが薄味に。
本当ならもっと盛り上がるはずの見せ場が感情移入しきれず、ちょっともったえない感じでした。
見どころ
最初の見どころは、主君亡き後の赤穂藩をまとめる家老・大石内蔵助と、財政をとりしきる勘定方・矢頭長助のテンポの良いかけあいです。
お金に無頓着な大石に、矢頭がクールに財政難を指摘する様は、まるで漫才のボケとツッコミのよう。
大石内蔵助を堤真一が、矢頭長助をナインティナインの岡村隆史が演じているのですが、どちらもハマリ役です。
ちょっとした行動で、残金が減ったり増えたりする様子も見どころの1つ。
誰かが思いつきで江戸と赤穂(兵庫県)を移動したせいでがっつりお金が減ったり、チビチビ節約してやっと少しだけお金が増えたり。
キレ物の軍師が何か案を出すたびに、「 金かかり過ぎ! 」と焦る浅野内匠頭の様子に大爆笑しつつも共感!
最後の方は軍師の提案に、「 その装備、コスパ悪くない? 」と心の中でツッコミながら観ていました。
そして本作の完成度をグッと引き上げているのが、エンドロールです。
なんやかんやで準備を終えた彼らの、その後が描かれます。
コミカルな本編の延長のようなシーンが描かれ、そして…。
雪のなかを歩く姿の美しさに、心が締めつけられそうでした。
ここ数年観た映画で、一番好きなエンドロールです!
まとめ

「 なんでもいいからコメディがみたい 」と軽い気持ちで見に行ったのですが、笑いあり、しんみりする場面ありで楽しい作品でした。
小ネタやちょっとした工夫が色々とされていて、幅広い層の人が楽しめると感じました。
忠臣蔵や時代劇に全く詳しくなくても大丈夫なので、面白いコメディ映画を探している方は是非!