【 ネタバレなし 】「 沈黙のパレード 」考察レビュー
天才物理学者の湯川先生が帰ってきた!
福山雅治主演の大ヒット推理ドラマ「 ガリレオ 」の劇場第三作目。
小さな町で起こる壮大なる人間ドラマに刮目。
本レビューでは「 沈黙のパレード 」の面白さについて解説します。
画像の引用元:IMdb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
沈黙のパレード
あらすじ
公開日
2022年9月16日
上映時間
130分
キャスト
- 西谷弘(監督)
- 福山雅治
- 柴咲コウ
- 北村一輝
- 飯尾和樹
- 戸田菜穂
- 田口浩正 他
予告編
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー
「 ガリレオ 」の劇場版といえば、ドラマ版のスタイリッシュな作風とは違う「 本格的なヒューマンドラマ 」が前面に押し出された作品となっていました。
「 容疑者xの献身(2008)」、「 真夏の方程式(2013)」と続いた劇場版シリーズは、ドラマとメインキャストは同じですが全く違う雰囲気の推理モノになっているのが特徴です。
ドラマ版のメインテーマも、これまでの劇場版では殆ど流れません。
恐らくドラマ版との差別化を図っているのだと思います。
今作の雰囲気はというと、ドラマ版とこれまでの劇場版の作風が、程良くブレンドされた様な作品となっています。
その為、天才の湯川(福山雅治)と真面目で可愛い刑事の内海(柴咲コウ)、熱血刑事の草薙(北村一輝)の3人のユーモアたっぷりの掛け合いが、複雑な人間ドラマの潤滑油として作品の娯楽性を高めています。
そして今作の見所となるのが、登場人物それぞれの思惑が絡み合う群像劇。
犯人とおぼしき人物が多い脚本は、「 犬神家の一族 」を彷彿とします。
1つの小さな町が舞台であるにも関わらず、スケールがこれまでにも増して大きく感じるのは、過去と現在の事件が入り交じる展開が用意されているからです。
今作はシリーズの仕切り直しであり、集大成ともいえる作品となっていました。
その為か、劇場版として初めて題名に「 ガリレオ 」の文字が入っています。
また9年ぶりの最新作という事もあり、湯川を演じる福山雅治の雰囲気もキザな「 イケメン 」から「 007 」のジェームズ・ボンドの様な「 ダンディ 」に変わったと思います。
彼の気品溢れる堂々とした佇まいと、天才故の変人気質のミスマッチ感が「 湯川学 」というキャラクターをより個性豊かなものにしています。
まとめ
天才物理学者ならではの謎解きは、他の推理作品では味わえない面白さがあります。
疑惑が渦巻くパレードをぜひ劇場で堪能してみてはいかがでしょうか。