
「 秘密は時に危険な闇をはらんでいる 」
と自著に書かれた文章を朗読しているのは、主人公である人気ミステリー作家のグレイス・ミラー。
その秘密とは、危険な闇とは?
画像の引用元:IMdb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
傲慢な花


公開日
2022年1月13日
原題
Brazen
上映時間
96分
キャスト
- モニカ・ミッチェル(監督)
- アリッサ・ミラノ
- サム・ペイジ
- エミリー・ウラアップ
予告編
なし
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー
物語のテンポがよく、とても観やすかったです。
お風呂の湯に例えると、熱すぎずぬるくもなく、ちょうど良い温度でした。
ミステリー作家でもあるグレイスが、妹の相談事を聞くために家を訪ねるのですが、「 秘密 」の張本人である妹の裏の姿を知ることになるのは、「 危険な闇 」である何者かに殺害された後でした。
グレイスの著した本のフレーズが、現実のメタファーとして機能している点が興味深かったです。
たまたま、隣の庭でDIYをしている休暇中の刑事エドと、恋に落ちる展開は安直だと感じましたが、あっさり加減がむしろ潔いですね。
のちに、原作者がロマンスの女王、ノーラ・ロバーツだと知り、合点がいきました。
犯人探しという面では、容疑者たちが皆あやしいので、グレイスやエドと一緒になって推理してみる、という楽しみ方もありますね。
ただし、「 古畑任三郎 」や「 刑事コロンボ 」のように、早い段階で犯人候補が挙がってくるので、ミステリーとしての楽しみは、あまり期待できません。
グレイス曰く、彼女の書くミステリー小説のテーマは「 女性蔑視、家父長制度、弱者の保護に無力な社会 」だそうですが、今作でも女性を搾取する社会が背景として描かれています。
テーマをもっと突き詰めて描くと、力作となったと思うのですが、今作は、万人受けするような軽さがポイントなのかも知れませんね。
映画というよりは、よくできたサスペンスドラマに近いです。
シリーズとして、続編が出たら観てみたいと思い、原作を調べてみたら、刑事もののシリーズ2作目が今作に当たるようです(前作は「 聖なる罪 」)
ハーレクイン文庫やロマンス小説には、これまで手を伸ばしたことがありませんが、せっかくの機会なので、原作も読んでみようと思います。
まとめ
「 秘密は時に危険な闇をはらんでいる 」
と主人公グレイス・ミラーに書かせたのは、ノーラ・ロバーツ。
その秘密をさらに探るためにも、今作を観たあとは、原作へGO!