「 BLUE ブルー 」考察レビュー、リアルな察しを楽しめる作品

当ページの画像はIMDbまたは公式サイトより引用
BLUE
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こんにちは、Johnです。

映画ライフ楽しんでますか?

今回は、ペンネーム(@おじじ)さんからの投稿レビューです。

結果だけじゃのカッコよさは分からない。

この映画の主役は「 ボクサー 」

ボクシングというスポーツではなく、ボクサーとしての生き方にスポットを当てた人間讃歌的な作品でした。

ものすごくリアルにボクサーという生き物の気持ちにフォーカスしている作品だと思います。

画像の引用元:公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)

目次

BLUE

BLUE
©BLUE

公開日

202149

上映時間

107

キャスト

  • 吉田恵輔(監督)
  • 松山ケンイチ
  • 東出昌大
  • 木村文乃
  • 柄本時生

予告編

公式サイト

BLUE/ブルー

作品評価

[rate title=”5つ星”]

[value 3]映像[/value]

[value 4]脚本[/value]

[value 4]キャスト[/value]

[value 3]音楽(BGM)[/value]

[value 4]リピート度[/value]

[value 2]グロ度[/value]

[value 4 end]総合評価[/value]

[/rate]

感想レビュー

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  • 瓜田(松山ケンイチ)
    才能に恵まれない戦績210敗のプロボクサー。千佳に密かに想いを寄せる。
  • 小川(東出昌大)
    瓜田の後輩。才能に恵まれ日本チャンピオン目前だが、脳に致命的なダメージがあることを隠している。
  • 樽崎(柄本時生)
    職場の後輩にモテるためにボクシングを始めるが、次第にボクシングにのめり込んでいく。
  • 千佳(木村文乃)
    小川の彼女で瓜田の幼なじみ。

今わたし「 瓜田は千佳に密かに想いを寄せてる 」って書きましたが、それについて映画内ではセリフで明言されてません。

それがこの映画の面白い部分なのです。

この映画は凄くリアル。

好きだった点

リアルな「 察し 」を楽しめる点。

嫌いだった点

ドラマチックなスポ根ストーリーでは決してないです。

主役は選手の生活であり、試合に勝つことを物語の中で重視していない。

ストーリー性を求めていると退屈かもしれません。

私もストーリーだけなら「 退屈な話だ 」と思ってしまいそう。

考察レビュー

BLUE
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劇中にはボクシングの試合や、結婚したり引退を決めたりと、普通なら大々的に描くようなシーンがあります。

しかし、今作には試合の結果もプロポーズのシーンも引退を決める瞬間もあまりありません。

しれっと次の場面にはそうなっている。

そんな構成がほとんど。

物語の分岐点とか、選択や決断の瞬間が殆ど描かれていないんですね。

人間関係においても視聴者への説明が少ない。

でもこの方がリアルですよね。

人間関係は「 こいつなんかあったな 」と説明されなくとも見てればなんとなく分かるじゃないですか。

そんなふうに、視聴者にとっては彼らの隣にいるようで、色々なことを察していくような感覚があります。

持たざる者の心理描写のリアル

一般的にスポ根ものにおいて持たざるもの(才能のない者)を主役に据えた場合、熱心さや泥臭い努力を前面に出してるものが多い気がしますが、今作の主役たる持たざるもの瓜田は目にみえる熱さってないんですよね。

瓜田は「 俺は負け慣れてるからね~笑 」とか後輩の前でヘラヘラしてるけど、でも1人になった時には切なく「 違う、違う 」と気持ちを漏らす。

そういう奴の方が、現実には多いと多いと思うんですよね。

部活でもいませんでしたか?

チームのムードメーカーで、ずっとベンチにいるヘラヘラした愛されキャラみたいなやつ。

表には出さないけど、実は気持ちは強くあって、試合には出れないけど自主練とか真剣にやってるやつ。

自分のことを持たざるものと思ってる節がある人なら、瓜田を見ていて刺さることがあるのではないのでしょうか?

ボクシング描写がリアル

私は格闘技をわりと真剣にやってた経験があるのですが、「クリード」みたいな派手なパ

ンチと血飛沫で試合の激しさを表すのには違和感があったんです。

この作品のボクシング描写はすごくリアルです。

どうやら監督が30年ボクシングやってるんですね。どうりで愛があるわけです。

人生の決断の瞬間って日々の小さなものが積み重なって爆発するときだったりするかと思います。

今作はその積み重ねの部分にフォーカスしているように思います。

ボクシングテーマの作品といえば試合を厚く取り上げるものだと思うのですが、今作に関しては試合そのものよりも試合に臨むまでの心持ちや、

ボクサーとして生きること自体の悩みにフォーカスしている印象でした。

おそらく、この映画は「 プロセス 」にこだわっている作品だと思うのです。

試合の結果自体ではなく、そこに至るまでに何を得て、そして試合後何が残るのかを描いている。

結果が求められがちな世の中ですけど、頑張ることそれ自体にも描くに値する美しさがあるってことなのかなと。

まとめ

BLUE
©BLUE

結果は何より価値があるけど、頑張ったプロセスだって美しさがある。

そんなことをボクサーを通じて伝えてくれる良作でした。

主題歌「 きーぷ、うぉーきんぐ 」より、もはや足跡を残したいわけじゃない。

でも足音を鳴らしていたいんだ。

BLUE

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