【 Netflix 】スペイン映画「 薄氷 」考察レビュー、邦題からは想像できない緊迫感とダークな展開

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薄氷
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映画ライフ楽しんでますか?

今回は、ペンネーム(@おにき)さんからの投稿レビューです。

赴任してすぐに任された6人の囚人護送。

薬物中毒、詐欺師、窃盗犯、殺人犯と、年齢も様々な囚人が乗った護送車は突然何者かに襲われる。

1人の警察官が孤独に戦う、サスペンスアクション映画です。

画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)

目次

薄氷

薄氷
©薄氷

公開日

2020129

原題

Below Zero 

上映時間

106

キャスト

  • ルイス・キレス(監督・脚本)
  • フェルナンド・ナバーロ(脚本)
  • ハビエル・グティエレス
  • カラ・エレハルデ
  • ルイス・カイェホ
  • アレックス・モネール
  • パトリック・クリアド

予告編

公式サイト

薄氷

作品評価

  • 映像
  • 脚本
  • キャスト
  • 音楽
  • リピート度
  • グロ度
  • 総合評価

感想レビュー 

薄氷
©薄氷

好きだった点

思っていたよりもずっと「 暗い、重い、痛い、寒い 」

暗い森の中、徐々に近づいてくる犯人にはゾクゾクするような恐怖感を感じます。

「 フォーンブース 」のようなシチュエーションホラーかと思っていたら、後半は「 セブン 」のような重い雰囲気で、ジェットコースターのように展開が変化。

ラストまで飽きずに見ることができました。

王道なハリウッド映画とは違い、スペイン映画の独特な雰囲気が漂う作品です。

嫌いだった点

序盤の緊迫感はよかったのですが、後半の展開が読めてしまうことが残念でした。

犯人の顔を後半ギリギリまで映さず、謎のまま襲われている方が恐怖感が増してよかったのではないでしょうか。

様々な見た目の囚人が集まっていたので、もう少しそれぞれに個性を持たせてストーリーに絡めて欲しかったです。

ラストにある男のサイコパスさがわかるシーンがありますが、無理やり犯人の過去を絡めた感じがしました。

細かいストーリーをもう少し凝っていたら名作になっていたと思います。

見どころ

真夜中の護送中。

正体不明の何者かに突然襲撃され、主人公の警官は囚人たちと共に護送車の中に監禁されてしまいました。

犯人はそこにいる全員を殺そうとしますが、目的が分かりません。

理由が分からず襲われる囚人たちに恐怖を感じます。

序盤は、護送車の中で監禁される囚人たちのシチュエーションホラーかと思いますが、物語が進むに連れて、犯人の過去が判明します。

序盤から後半まで、映画の雰囲気がガラッと変わり見ていて飽きないところが、この映画の魅力です。

今作には「 善と悪は表裏一体 」というテーマがあります。

悲しい復讐劇、妹のために捕まった囚人、権力を乱用する同僚、そして規則重視で真面目な警官だったマーティンの心の変化などにも注目してください。

考察レビュー

「 薄氷 」の原題は「 BAJOCERO 」で「 ゼロ以下 」という意味があります。

映画の中で氷が出てくるシーンは後半しかありません。

序盤、囚人たちが監禁されている時に「 凍死する 」というセリフが何度か出てくることから、「 氷点下 」という意味の方があっているのではないかと思いました。

救われない人が多いことから、ストーリーが重く氷点下のように冷たい作品だというニュアンスも含められているような気がします。

まとめ

薄氷
©薄氷

少しでも気になっている方には「 タイトルに騙されないでください!」と言いたい。

「 薄氷 」という邦題からは想像できないような緊迫感とダークな展開が見どころで、アクション要素もあり、ミステリー要素ありのエンターテイメント性の高い作品です。

後味が悪く暗い雰囲気の映画が好きな方は、是非お試しください。

薄氷

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