【 Netflix 】「 氷がすべてを隔てても 」考察レビュー
グリーンランドに人生を捧げた探検家ミケルセンと、同行者アイバーの長い長い極限生活。
前知識がなくても大丈夫です。
「 探検家は身軽でないと、遠くに思いを馳せられないから 」
画像の引用元:IMdb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
氷がすべてを隔てても
公開日
2022年3月2日
原題
Against the Ice
上映時間
103分
キャスト
- ペーテル・フリント(監督)
- ニコライ・コスター=ワルドー
- ジョー・コール
- ハイダ・リード
予告編
なし
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー
1905年、グリーンランドではアメリカの探検家ピアリーによって、ピアリー島の存在が主張された。
そこはアメリカ領とされていました。
しかし、1910年3月、グリーンランドは1つであることを証明するために、デンマークの探検家ミケルセンが、先人の残した証拠を見つけに行きます。
すでにチームでの過酷な1年間の探索を終えていたので、引き続きの旅は整備士であるアイバーのみが同行することに。
「 南極物語(1983年)」での、南極観測隊と同様に犬ぞりを利用するのですが、犬たちの健気さと、その末路には観ていて辛いものがあります。
犬好きの人は、閲覧注意ですね。
極寒サバイバル生活の苛烈さは「 残されたもの(2018年)」でも描かれていました(主人公を演じた俳優がミケルセンと同名なのは偶然)
今作の凄さは、実話ベース(主人公の手記が原作)であること。
探索1日目から始まり、26日目、48日目、84日目…とキャプションが表示されることから、果てしなく感じられる長い長い道のりに、観ているだけでも絶望感が募ります。
164日目にして、チームから置き去りにされたことを知る2人。
一番怖いと感じたのは、ホッキョクグマの襲撃よりも、人が少しずつ正気を失っていく様子でした。
スティーヴン・キング原作映画の「 シャイニング(1980年)」でも、ジワジワと主人公が狂気に取り憑かれていく怖さがありましたね。
真実を手にしても、それを世界に伝えるすべがなければ、何もなかったことと同じになってしまいます。
だからこそ、すぐれた本や映画を後世に残すことは大事なのだと思います。
さて、○○日目、2人の勇者たちと共に迎える驚愕の結末とは?
まとめ
観賞時のお供には、熱いコーヒーをお勧めします。
ただし、あまりに寒くなりすぎて、すぐに冷たくなってしまいますが。
それから、もしもの時のための、置き手紙も忘れずに。