「 秘密への招待状 」考察レビュー、ジュリアン・ムーアとミシェル・ウィリアムズの存在感はさすが

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秘密への招待状
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今回は、ペンネーム(@タイラーシンヤ)さんからの投稿レビューです。

2006年アカデミー外国語映画賞にノミネートされたデンマーク映画「 アフターウエディング 」

ジュリアン・ムーアとミシェル・ウィリアムズのW主演により、この度ハリウッドリメイク。

境遇が全く異なる女性2人の出会いから別れまでを、繊細なタッチで描いたヒューマンドラマ。

監督は、ジュリアンの夫であるバート・フレインドリッチ。  

画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)

目次

秘密への招待状

秘密への招待状
©秘密への招待状

公開日

2021年2月12日

原題

After the Wedding 

上映時間

112

キャスト

  • バート・フレインドリッチ(監督)
  • ジュリアン・ムーア
  • ミシェル・ウィリアムズ
  • ビリー・クラダップ
  • アビー・クイン
  • スーザン・ブラックウェル
  • ウィル・チェイス

予告編

公式サイト

秘密への招待状

作品評価

[rate title=”5つ星”]

[value 4]映像[/value]

[value 4]脚本[/value]

[value 4]キャスト[/value]

[value 3]音楽(BGM)[/value]

[value 3]リピート度[/value]

[value 0]グロ度[/value]

[value 3 end]総合評価[/value]

[/rate]

感想レビュー

秘密への招待状
©秘密への招待状

好きだった点

今作は、今年に公開された劇場鑑賞作品初のハリウッド映画でした。

映画.comなどの世間的なレビュー評価は低めで期待と不安が半々。

ただ年を重ねて丸くなってきた僕にとってはここ数年、その期待と不安=フラットな感覚が逆に心地良く、良いシーンを見つけようというプラス思考が脳内に働きかけるわけです。

主人公であるワケありの女性2人(ジュリアン・ムーア、ミシェル・ウィリアムズ)が運命的な出会いを果たしてから、それぞれの置かれている状況、サブキャラクターの描写などもテンポ良く語られていきます。

こういったストーリーにありがちな、もたつき感はほぼ皆無で、隠された真実が次々と露呈されていく展開にスーっと引き込まれました。

ただ語り口がスムーズな分、中盤を過ぎたあたりからクライマックスはなんとなく予想がついてしまいました。

そのマイナス要素を2人の名女優とビリー・クラダップの名演技によって完璧にリカバーしていたと感じました。

ジュリアンが常に「 動 」なら、ミシェルとビリーは「 静から動 」というように、主要人物の掛け合いにメリハリがありお見事でした。

改めてハリウッド産ヒューマンドラマの懐の深さに心酔しましたね。

嫌いだった点

アビー・クイン演じるミシェルの実の娘の、結婚生活から離婚となるまでの顛末、夫婦の心情が描き切れていないように思いました。

若き日のミシェルとビリーの愛を紡ぐ様と、離別することになってしまった理由が曖昧で表現力が乏しいため、共感することが出来ませんでした。

これらのサイドストーリーに、あとわずかでも尺を使って奥行きのあるキャラクター像が構築出来ていれば、完成度は格段に上がったのではないかと個人的には感じた次第です。   

見どころ

見どころは、間違いなく各々の世代でトップに君臨する2大女優の演技合戦でしょう。

ジュリアン・ムーア。

ロバート・アルトマン監督「 ショートカッツ 」で、初めて大胆で素晴らしい芝居を拝見して以来の大ファンで、この方の出演作はほぼチェックしております。

今作でも流石の存在感、安定感。

終始「 動 」の演技で映画を牽引、年齢を重ねてもなお、ここぞの爆発力は唯一無二ですね。 

ミシェル・ウィリアムズ。

まだまだお若いけれども着実にキャリアを積んで、作品毎に異なった魅力を放つ稀有な女優ですね。

今作で特筆すべきは、優雅でナチュラルな立居振る舞い、それと洋服の着こなし、ピアッシングなど。

総体的にご自身のスタイルが確立されたとてもセンスの良い方だと思いました。

年齢の割にどこか達観したクールな印象が際立っていました。  

まとめ

秘密への招待状
©秘密への招待状

オリジナルであるデンマーク映画「 アフター・ウェディング 」は未見ですが、この作品はジュリアン・ムーアのポジションをデンマークの実力派男優マッツ・ミケルセンが演じているんですね。

事前に見ていればもっと多角的な視点で語れたかも知れないと思うと残念でなりません。

貧困と富裕。

全く真逆な別世界の住人2人が必然的に出会い、困難を乗り越えお互いを尊重し解り合えるまで。

それが今作の大まかなあらすじですが、そこには男女の愛、家族愛など、隔たりを飛び越えて様々な愛の形が描かれています

愛することで救われる、愛があれば繋がれる。

普遍的テーマを訴えるこの映画に、混沌とした今の時代にこそ触れて頂きたいと思いました。

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