
戦闘機に乗って2050年から2022年にタイムトラベルしてきたパイロットのアダム(ライアン·レイノルズ)が、この世界にいる12歳の自分に出会う。
反発、協力しながらも未来を壊す原因となるタイムトラベルの発明を阻止するため、共に奮闘するというタイムトラベルアドベンチャー。
画像の引用元:IMdb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
アダム&アダム


公開日
2022年3月11日
原題
The Adam Project
上映時間
106分
キャスト
- ショーン・レビ(監督)
- ライアン・レイノルズ
- マーク・ラファロ
- ジェニファー・ガーナー
- ウォーカー・スコーベル
- キャサリン・キーナー
予告編
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー


これぞポップコーンムービー。
家族で笑って泣いて楽しめる。
目まぐるしく動くカメラアングル、時空を超えて飛び立つタイムジェット。
見ているこちらもGを感じるほどの迫力が、画面いっぱいに伝わってくる。
タイムトラベルといえばSFの金字塔「 バック・トゥ・ザ・フューチャー 」だが、やはり時空移動するという展開はいつの時代もドキドキするもの。
今作は、悪い奴らに支配された未来を救うために過去の自分、タイムトラベルの発明者である自分の父親と対峙するというシンプルなストーリーが非常に分かりやすい。
SFをジャンル映画として敬遠している人たちにも受け入れられるだろう。
大人アダム(本作では少年アダムに“中年アダム”と不名誉な呼ばれ方をする)を演じたのは、「 デッドプール 」でおなじみのライアン・レイノルズ。
私はマーベル及びDC系の作品はほぼ知らない。
そう、「 デッドプール 」以外は。
予告編で初めて真っ赤なコスチュームを身にまとい、お下品な言葉を連発する彼を見て恋に落ちた身としては、やはり期待してしまうものがある。
今作で彼は下品な言葉は言わないものの「 スター・ウォーズ 」に出てくるライトセーバー(もどき)を振り回し、時には「 マルチバースなんてない。僕ら映画の見過ぎだ!」とMCUシリーズをいじるような発言をして大いに楽しませてくれる。
アダムの父親役に「 アベンジャーズ 」「 はじまりのうた 」のマーク・ラファロ。
ライアン・レイノルズとマーク・ラファロ、今まで共演歴がなかったことを疑うほど彼らが柱となり、テンポよく物語を進めてくれるので安心して物語に没入することができた。
もちろん少年アダムも忘れてはいけない。
大人アダムに「 賢いガキだ 」と言われれば「 バカな大人だ 」と言い返し、いじめられっ子ではあるが、頭の回転も早く勇敢なオタク。
その彼が、ヒーローがよくやるあのシーンをカッコよく決めるかどうかはぜひ今作で確かめてほしい。
まとめ


2人のアダムが欠けた部分を互いに補う描写がいい。
派手なSF映画と思いきや、これは親子の物語でもある。
「 心の底では愛している 」がうまく寄り添えない母への想いと、早くに亡くなった父との思い出、両親とアダムの関係を描くシーンでは、とても心が温かくなる素敵な作品だ。