「 1917 命をかけた伝令 」考察レビュー、全編ワンカットは本当? アカデミー賞で3部門を受賞した話題作

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映画ライフ楽しんでますか?

今回は、ペンネーム(@ジュン)さんからの投稿レビューです。

全編ワンカット(風)が話題となり、2020年のアカデミー賞では3部門獲得した今作がついに日本公開。

私は、公開日から2日ほど遅れて見に行くことができました。

満員の客席の中から私が覚えた感想は、1917こそ劇場で見るべき作品だということです。

いつもDVDVODしてる皆様に言わせていただきます。

1917は、大迫力の画面で見たほうが絶対心に残ります。

今回は、1917が気になってる人に向け、良かった点、こんな人には向かないかもしれないという視点でお伝えします。

本記事を読んで劇場へ行く時の参考にしていただければ幸いです。

画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)

目次

1917 命をかけた伝令

©︎1917 命をかけた伝令

公開日

2020年2月14日

上映時間

119分

キャスト

  • サム・メンデス(監督)
  • ジョージ・マッケイ
  • ディーン=チャールズ・チャップマン
  • マーク・ストロング
  • アンドリュー・スコット
  • リチャード・マッデン
  • コリン・ファース
  • ベネディクト・カンバーバッチ

予告編

公式サイト

1917 命をかけた伝令

感想レビュー

©︎1917 命をかけた伝令

好きだった点

今作を語るうえで語らなければいけないワンカット撮影。

見る前は成立するのだろうか?

と半信半疑だったのですが、119分過ぎるとそんな心配をしていたのが嘘かのような余韻に浸っていました。

ワンカットで撮ることによって今までよりも、映画の世界へ入り込むことができたのです。

劇場へ行こうか迷ってる方には、真ん中の座席で大迫力の映像を楽しんでほしいです。

そして1回だけでは、見逃してしまう部分もあるでしょうから、何回も観れるタイプの作品だと感じましたね。

ワンカットなら息つく間もなくて疲れそうだなと感じる方もいますよね。

安心してください。

息抜きシーンがきちんとありますよ。

嫌いだった点

嫌いというより、今作が向かない人が絶対いるとおもった点についてお話ししますね。

作品にとって重要なのはストーリーだ。

という人にはオススメできません。

というのも、今作のお話は2人の軍人が攻撃を止める為に手紙を届けに行くだけなんですよね。

主人公たちが道を進めるごとにアクシデントが起こり、必死に対処する。

観客はそれを見て思わず息を飲み戦争の疑似体験をしてしまいます。

なので、この作品を楽しむシステムにハマれないと思った人は見ない方がいいかもしれません。

見どころ

見どころは、やはりワンカット撮影による映像であり、アトラクションのような擬似体験ができることだと思います。

主人公たちを背中から追っていくカメラが観客に戦場の様子を伝えてくるのです。

そして、流れるような映像の細部が私たちに戦争の悲惨さ、残酷さを伝えます。

印象に残ったのは、敵地のベッドにあった家族写真。

時間にして5秒も映ってないのですが、その映像があるだけで相手にも家族がいることを感覚的にハッキリさせてくれるのです。

今作を見ると、戦争なんてものは2度と起こしてはいけないと強く感じさせてくれるはずです。

考察・疑問点

©︎1917 命をかけた伝令

今作がワンカットで作られた理由

サム・メンデス(監督)がクリストファー・ノーラン(監督)の「 ダンケルク 」に憧れて作ったという情報を見かけました。

それで納得してしまったのですが、やはり、それだけでは説明できないと感じる自分がいました。

今作がワンカットにこだわったのは、本物の戦争を表現したかったからなのではないでしょうか。

そう強く感じた理由は、主人公が直面するある悲しい別れのシーンを見たためです。

その出来事は、我々観客にとっても驚くべきことなのですが、あまりにも突然であっさりと描写されるため「 え?これだけ 」と思ってしまうのです。

主人公は止まっていられません。

上官の命令を守るために、歩みを進めていくのです。

無くなった命をしっかりと悲しむこともできず、一息つこうと思ったら命を狙われる。

しまいには、精神がすり減り心身ともにボロボロになっていく。

たった119分でここまで戦争は悲惨だと思わせられた作品は初めてでした。

92回アカデミー賞

今作は、第92回アカデミー賞で下記の賞を受賞。

  • 撮影賞
  • 録音賞
  • 視覚効果賞

まとめ

©︎1917 命をかけた伝令

今作は、全編ノーカットの衝撃作というあがりきったハードルの斜め上を飛んでいく作品でした。

私が見終わった後は、あのシーンどうやって撮っているのか?

あのシーンの意図は?

などの疑問が押し寄せました。

予告で何度も見ているシーンに鳥肌が立つのは久しくなかったです。

今作は、大きなスクリーンで鑑賞するのがオススメ。

ジェットコースターのようなスリルと共に、心の中に小さなモヤができて誰かに伝えたくなる作品だと思いました。

最近の映画は物足りないなと感じているそこのアナタ。

今作をご覧になって映画への満足度を上げてみてはいかがでしょうか?

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